ペイントツールSAIを起動すると、画面上部にメニューバーが表示されます。
メニューバーには「ファイル」「編集」「キャンバス」などの項目があり、クリックすると、その項目に関連する様々な処理を選ぶことができます。
パソコンソフトではおなじみのしくみですね。
さて、ここでメニューバーをみてみると、各項目の後ろに( )が書かれていて、その中にアルファベットが入っています。
「ファイル(F)」「編集(E)」「キャンバス(C)」「レイヤー(C)」などですね。
こうした表記はSAIに限らず、ほかのパソコンソフトでもよく目にします。
「このアルファベットはどういう意味があるんだろう?」と思っていたのですが、実はこれ、ショートカットキーだったんですね。
Altキーと一緒に押すと開く
メニューバーの各項目の後ろについているアルファベットはショートカットキーであることを示しています。
キーボードのAltキーと一緒に押すことで機能します。
ペイントツールSAIの場合、メニューバーの項目は次のような表記になっています。
たとえば「ファイル(F)」でしたら、(F)というアルファベットが書かれているので
- Altキー+Fキー
というショートカットキーで「ファイル」が開けるということです。
ほかの項目も同様で、「編集(E)」でしたらAltキー+Eキーで、「キャンバス(C)」でしたらAltキー+Cキーで開けるといったしくみになっています。
メニュー内の各処理もショートカットキーが使える
メニューバーから任意の項目を選択すると、その項目に関連した様々な処理が表示されます。
こちらはメニューバーで「レイヤー(C)」を選択したところ。
各処理の表示をみると、こちらもうしろに( )がついていて、その中にアルファベットが書かれています。
そう、これらのアルファベットもショートカットキーのことです。ただし、メニュー内の処理の場合は、Altキーなしでそのアルファベットのキーを押すだけで実行できます。
たとえば「新規レイヤー(カラー)(N)」でしたら、キーボードのNキーを押すだけで新規カラーレイヤーを作ることができます。
そのほかの項目も同様で、「新規レイヤー(ペン入れ)(I)」でしたらキーボードのIキーを、「新規レイヤーフォルダー(F)」でしたらキーボードのFキーを押すだけで、その処理を行うことができます。
つまり、いったんメニューを開けば、その後の処理はAltキーなしで選択できるというわけですね。
ちなみに
今回の記事で紹介したショートカットキーはマウス操作と組み合わせて使うことができます。
たとえば、メニューバーで「レイヤー(L)」を選択し、「新規レイヤー(カラー)(N)」とすすむ場合をみてみましょう。
こうしたケースでは、次のようなマウス操作とショートカットキーの組み合わせが考えられます。
【「レイヤー(L)」をマウスで選択する場合】
- メニューバーの「レイヤー(L)」をクリックして、キーボードのNキーを押す
【「レイヤー(L)」をショートカットキーで選択する場合】
- キーボードのAltキー+Lキーを押してから、キーボードのNキーを押す
- キーボードのAltキー+Lキーを押してから、「新規レイヤー(カラー)(N)」をクリックする
……といった感じで操作ができるわけですね。
ちなみに、マウス操作やショートカットキーの組み合わせにこだわらない場合は、次のような方法でも新規カラーレイヤーをつくることができます。
- メニューバーの「レイヤー(L)」をクリックしてから、「新規レイヤー(カラー)(N)」をクリックする
- メニューバーの「レイヤー(L)」をクリックしてから、キーボードの↓または↑キーで「新規レイヤー(カラー)(N)」を選択し、Enterキーを押す
- キーボードのAltキー+Lキーを押してから、キーボードの↓または↑キーで「新規レイヤー(カラー)(N)」を選択し、Enterキーを押す
いろいろな方法でアプローチできるので、とても便利ですね。
SAI おすすめ書籍
ペイントツールSAIは、現在SAI2(SAI Ver.2)が開発中です。
SAI2は、基本的な操作や仕様をSAIから引き継いでいます。そのため、技法はSAIのものがほぼそのまま使えます。
技法書も同様で、古い書籍でも役に立つ情報が多く載っています。
私が手にした本の中では次の2冊が気に入っています。
どちらの本も絵柄は今の流行とは違っていますが、SAIの基本的な操作や技法が丁寧に解説されており、SAIのことを知るのによい本かと思います。

記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【ペイントツールSAI Ver.2(SAI2)公式サイト】
今回はペイントツールSAIで、メニューの各項目の後ろについているアルファベットについてお届けしました。よかったら参考にしてみてください。