ゲーム制作をしていると、突然、「何をやってもうまくいかない状態」になることがあります。
たとえば私の場合でしたら
- いいアイデアがまったく思いつかなくなる
- 自分が思うような絵がまったく描けなくなってしまう
- シナリオの執筆がまったくすすまなくなる
などなど。
がんばっているはずなのに、きちんと取り組んでいるはずなのに、何をやってもうまくいかない……。そんな日が続けば続くほど、あせる気持ちがどんどんと増していく。
スランプ、不調、ドツボにはまる――表現方法はいろいろかと思いますが、こうした経験をしたことのある方は少なくないかと思います。
そこで今回はこうした状態に陥った時の対処方法をお届けします。
あくまで私なりの方法ですが、よかったら参考にしてみてください。
思い切って休む
私がいちばん効果があったと感じている方法はこれです。
このときのコツは、ただ体を休めるのではなく
- 休んでいる間は、制作中のゲームのことは一切考えないようにする
という点です。
あくまで私なりの考えですが、うまくいかない時期というのは、大きく分けて次の2つの原因があるように思います。
- 体力的なもの
- 頭のキャパシティ的なもの
私はそれぞれ次のように考えています。
体力的なもの
体力というと、「体のこと」ばかりに目がいきがちですが、実は「考えること」にも体力を使うんですね。感覚的なものや脳を使う作業も同様かと思います。
日常生活の中で「疲れていて頭がまわらない」といった経験をしたことのある方は多いかと思います。
そういった場合はどうするか――そう、睡眠をとるなどして、疲れをとる・体力を回復するようにしますよね。なぜなら、そうすれば、頭がまわるようになる(あるいはそうなる気がする)からです。
ゲーム制作も同様だと思います。疲れてくると、やはり頭がまわらなくなる。感覚や判断力も鈍ってくる――そう、作業がうまくいかない要因が増えてくるんですね。
ゲーム制作は、基本的に体を目いっぱい使う作業というより、「頭を使う作業」「自分の感覚(感性)で判断する作業」が多いかと思います。
そのため、自分が疲れていることに気づきにくかったりします。
私の場合はうまくいかないことが続くようになってきたら、「あ、疲れてきているな」と考えるようにしています。
休むときは体だけでなく、頭も意識して休めるようにします。そうすることでリフレッシュしやすくなるように思います。
頭のキャパシティ的なもの
ゲーム制作は「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とやること・考えることの多い作業です。
そのため、どれだけ計画的に進めていても「頭の中がいっぱいいっぱいになってしまう時期」がやってくることがあります。
いうなれば、頭の中が満腹状態といった感じでしょうか。こうした時期は、お腹がいっぱいでパンパンになっているときと同じように、
- これ以上食べられないよ~(これ以上考えられないよ~)
- 苦し~い
- しばらく休ませて
- 動きたくない……
といった状態かと思います。
次に、食べる(考える)という行動をするためには、お腹(頭)の中にあるものを消化して空腹にする必要があります。
つまり、消化する時間をつくる必要があるわけですね。満腹状態の頭を休めることで、次の行動をするための余裕をつくるのですね。
ゲーム制作のことで頭がいっぱいいっぱいであれば、それらをある程度消化するまでは、ゲーム制作に関することは頭にいれない。
このようにすると、頭が「今あること」の消化に専念ができ、キャパシティに余裕ができてくると思います。
どのぐらい休むといい?
休む期間は状況によって様々です。
私の場合は、制作に入ってから、ちょこちょこと2日ぐらい休みをとることが多いです。最長ではまるまる1か月、完全にゲーム制作のことを考えないようにして休んだこともあります。
休む日数は厳密には決めておらず、自分の中で「あせる気持ちがなくなったとき」「作りたいと思う気持ちが戻ってきたとき」あたりを基準にすることが多い感じです。
休んだあとの効果は?
休んだ後は、身も心もリフレッシュできているため、作業効率が明らかにアップしていることを実感できます。
でも、「休んだ分だけ、時間をロスしているのでは」と感じる方もいるかと思います。
が、私は「休むこと」も重要な時間だと考えています。
というのも、もしその2日間を休まずに悩み続けていたとしたら、その分、疲弊もするでしょうし、リフレッシュをすることもできずに、余計にドツボにはまってしまう気がするのですね。
それよりも、自分の調子を戻すことに時間を割いて、勢いに乗って作業をできるようにするほうが私には合っていた感じです。
まとめ
今回は、あくまで私なりの方法ではありますが、ゲーム制作でドツボにはまったときの対処法をお届けしました。
ゲーム制作は人それぞれのスタイルがあるかと思います。
「ゲーム制作が行き詰まってしまってどうしようもない」という方がいましたら、よかったら参考にしてみてください。
今回のトップ画像で使ったキャラクターは海外アニメ「The Loud House」のお気に入りキャラ「Leni」をオマージュしたものです。