今回はペイントツールSAI Ver.2（SAI2）で、オブジェクトを平行にゆがませる方法（平行ゆがみ）をお届けします。
今回は例として、次の図形を平行にゆがませてみます。
この方法を使うと、任意の辺に沿ってオブジェクトを平行にゆがませることができます。
今回は例として、下の辺に沿って平行にゆがませてみます。
というわけでさっそくやり方をみていきましょう。
まずは「矩形選択ツール」を選択しよう
SAI2でオブジェクトを平行にゆがませるときは、矩形選択ツールを使用します。
1.キャンバスに任意のオブジェクトを用意します。
2.ツールパネルで「矩形選択ツール」を選択します。
これで「矩形選択ツール」が使えるようになりました。
SAI２でオブジェクトを平行にゆがませる方法は、「自由変形」を使う方法と、「自由な形」を使う方法があります。
「自由変形」を使った方法
まずは「自由変形」を使う方法からみていきましょう。
1.ツールパネルで「矩形選択ツール」を選択した状態で、ツールパネルの少し下の方をみてみましょう。
オブジェクトの変形方法を選べるようになっています。「自由変形」にチェックを入れます。
2.すると、オブジェクトのまわりに、変形用のガイド線とポイントが表示されます。
3.今回は例として、下の辺に沿ってオブジェクトを平行にゆがませてみます。
マウスのポインタを、下の辺の真ん中あたりにもっていきます。
4.すると、上下方向を指した矢印マークが表示されます。
5.その状態で、キーボードのShift+Ctrlキーを押します。
すると、下に表示されていた矢印マークが横方向を指すものに変わります。
6.キーボードのShift+Ctrlキーを押したまま、マウスを右または左方向にドラッグしてみましょう。
マウスを動かした方向に、オブジェクトが平行にゆがみます。
形が決まったら「確定」を押して完成です。
「自由な形」を使った方法
つづいて「自由な形」を使った方法をみていきましょう。
1.ツールパネルで「矩形選択ツール」を選択した状態で、「自由な形」にチェックをいれます。
2.すると、オブジェクトのまわりに、変形用のガイド線とポイントが表示されます。
3.今回も先ほどと同じように、下の辺に沿ってオブジェクトを平行にゆがませてみます。
マウスのポインタを、下の辺の真ん中あたりにもっていきます。
4.すると、変形用のポインタが表示されます。
5.その状態で、キーボードのShiftキーを押します。
すると、下に表示されていたポインタが横方向を指す矢印マークに変わります。
6.キーボードのShiftキーを押したまま、マウスを右または左方向にドラッグしてみましょう。
マウスを動かした方向に、オブジェクトが平行にゆがみます。
形が決まったら「確定」を押して完成です。
縦方向もやり方は同じです
今回は例として横方向にゆがませてみましたが、縦方向にゆがませるときもやり方は同じです。
縦の辺の中央にあるポイントにマウスのポインタをあわせて、先ほどの例と同様のキーボード操作をして上方向または下方向にドラッグすればOKです。
ちなみに今回の例では「正方形」を使ったので、ゆがませる方向が「水平方向」「垂直方向」になりましたが、実際は操作するポインタのあるガイド線の方向にあわせてゆがみます。
操作するポインタがあるガイド線の向きにあわせてゆがんでいますね。
SAI おすすめ書籍
SAI2は、基本的な操作や仕様をSAIから引き継いでいます。そのため、技法はSAIのものがほぼそのまま使えます。
技法書も同様で、古い書籍でも役に立つ情報が多く載っています。
私が手にした本の中では次の２冊が気に入っています。
どちらの本も絵柄は今の流行とは違っていますが、SAIの基本的な操作や技法が丁寧に解説されており、SAIのことを知るのによい本かと思います。
記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【ペイントツールSAI Ver.2（SAI2）公式サイト】
今回はペイントツールSAIでオブジェクトを平行にゆがませる方法をお届けしました。よかったら参考にしてみてください。
