シミュレーションRPG制作ツール「SRPG Studio」で制作していたゲームが完成しました。
制作期間は、立ち絵やイベントCG(イベントスチル)、シナリオの執筆込みで約2か月半。
制作中に勢いに乗って、シナリオやCG、マップを最初に予定していた数よりも増やしたのですが、それでもこの期間で仕上げられたことに自分でもびっくり。
おまけに、はじめてつくるのに、解像度を1280×720、マップチップを48×48仕様、キャラチップを96×96仕様にすることに挑戦したのにも関わらず、この期間で仕上がりました。
SRPG Studioでゲームを作るのは初めてだったので、制作に時間がかかることを覚悟していたのですが、ここは本当にもうSRPG Studioに感謝ですね。
慣れると本当に使いやすい&効率的に制作ができる機能がそろっていて、とてもスムーズに制作をすすめることができました。
というわけで今回は、SRPG Studioで実際にゲームを制作してみた感想を書いていきます。
慣れるととても使いやすい
SRPG Studioでゲームを仕上げてみて、一番感じたのは「慣れると本当に使いやすい」ということです。
イベントやマップを作っている時も「え、こんなに簡単にできちゃうの?」「これは便利だなあ」と思う機能が多く、作業がとてもスムーズにすすみました。
また、「こういうことはできるのかな?」と思いついたことも、設定を隅々までチェックしてみたり、既存の機能を組み合わせたりすると、できちゃうことが多かったりするんですよね。
たとえばこちらはイベント設定の画面。
コマンドを単独で使うだけでも十分な効果が得られますが、組み合わせるとより面白い効果が出せるものもあったりします。
そうした効果は試行錯誤しながら探していくわけですが、これがまたたのしいんですね。そして、試行錯誤をしているうちに、その機能の特長や性質がわかってくる。
すると、使いどころもみえてくる――制作中はこうした発見が続く感じで、とてもたのしく作業をすすめることができました。
ランタイム素材が秀逸
SRPG Studioにはデフォルトでたくさんの素材が収録されています。
どれもがすばらしいクオリティで、素材のオリジナリティにこだわらないのであれば、収録されている素材だけでゲームを仕上げることができます。
私がみるたびに感心してしまうのが、ドット絵のクオリティです。
どのキャラクターも、ものすごい仕上がりです。これが動く上に、クラスによってモーションが違うという、すさまじいつくりこみがされています。
しかも、それを自分でいろいろ調整できたりするという……。作っていて本当にたのしいです。
難点をあげるとすれば、収録されているドット絵のクオリティが高すぎるので、オリジナルのドット絵を作って組み込む場合は、相当に作り込まないと浮いてしまいやすいこと。
ですので、制作時間に限りのある場合は、ランタイム素材を改変する(色を変えたり、部分的にデザインを変える)のが現実的かと思います。
逆に言えば、モーションまで自作するのであれば、たっぷりと制作時間をかけてたのしめるソフトということですね。
ヘルプが便利
SRPG Studioはほとんどの項目にヘルプが用意されています。
ヘルプをみたいときはエディタの右上にある「?」マークをクリックします。
すると、該当する項目の解説ページにつながります。
この機能がとても便利で、制作中はとにかく重宝しました。
解説を読んでもイメージができない場合は、実際にやってみると「なるほど、そういうことか」と分かることが多かったです。
また、今回のゲームの制作中、どうしてもわからないことがあったときは、サファイアソフト様に問い合わせをして聞いてみました。とても丁寧に教えていただき、感動しました。
できることがいっぱい
SRPG Studioは2024年7月に9周年を迎えました。驚くのが、今でも定期的にアップデートが続いていること。
しかも、そのアップデートで新しい機能が加わったり、より使いやすくなる改善が加わったりと、どんどんと進化しているんですよね。
今回はゲームの制作中に2回のアップデートがあったのですが、多くの機能が加わり、できることがまた増えました。
今回の制作に役立つ機能もあったので、作業がとてもしやすくなりました。
「慣れるまで」が最初のハードルかも
SRPG Studioは「慣れると本当に使いやすい」ソフトですが、初めて使う場合は「慣れるまで」にちょっと時間がかかるかもしれません。
というのも、機能が非常に豊富なので「どこで何を設定できるのか」が最初はわからないんですよね。
そのため、最初のうちは「これはオプションで設定するのかな? いや、データ設定? それともリソースかな?」といった感じで迷うことが多かったりします。
たとえばこちらは「データ設定」の画面。
画像は「コンフィグ」タブを開いたときのものですが、このタブのところだけでも設定をいじれる場所がたくさんあります。
ですので、最初のうちは「どこで何を設定できるのか」を把握するのに時間がかかるかもしれません。
記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【SRPG Studio】
今回はSRPG Studioで実際にゲームを制作してみた感想をお届けしました。興味のある方はよかったら参考にしてみてください。