CLIP STUDIO PAINTの対称定規は、オブジェクトツールを使うと、表示位置を自由に動かすことができます。
やり方はかんたんで、オブジェクトツールを選択した状態で、画面上の対称定規をクリックしてドラッグするだけ。
これで対称定規をキャンバス上の好きな位置に移動することができます。
……が、実はこの対称定規、キーボードの方向キーを使っても動かすことができます。
今回は、その方法についてみていきましょう。
方法
今回は例として、アバウトな位置に設定した対称定規を、キャンバスの中央に表示してみます。
1.任意のレイヤーに対称定規を表示します。対称定規の位置や角度はアバウトでOKです。
2.そのレイヤーを選択した状態で、オブジェクトツールを選択します。
これで対称定規をキーボードの方向キーで動かせるようになります。
キーボードの方向キーの→を押すと対称定規が右に、←を押すと対称定規が左にピクセル単位で移動します。
3.対称定規が移動する距離は、ツールプロパティ[オブジェクト]をみるとよくわかります。
キーボードの方向キーを押すと、対称定規が移動するのにあわせて「中心X」や「中心Y」の数値が変わっていくことがわかります。
この「中心X」「中心Y」というのは、対称定規の中心の位置を表す数値です。
- 「中心X」はキャンバスの横方向の座標(数値)です。キャンバスのいちばん左を0として、横方向のどの位置にあるかを表示しています。
- 「中心Y」はキャンバスの縦方向の座標(数値)です。キャンバスのいちばん上を0として、たて方向のどの位置にあるかを表示しています。
キーボードの方向キーの←または→で動かせるのは、中心Xです。対称定規が水平方向(横)に移動します。
キーボードの方向キーの↑または↓で動かせるのは、中心Yです。対称定規が垂直方向(縦)に移動します。
4.ちなみに、対称定規をナナメに表示している場合も、キーボードの方向キーで移動できる仕様は同じです。
キーボードの方向キーの←または→を押せば水平方向(横)に、↑または↓を押せば垂直方向(縦)に対称定規が移動します。
つまり、
- キーボードの方向キーで対称定規の中心を動かす → 対称定規全体も動く
というわけですね。
記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【CLIP STUDIO PAINT PRO】

同じことで困っている方がいましたら、よかったら参考にしてみてください。