Kindle本の新刊をみていたところ、たなかじゅん先生の「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」 がありました。
おお、これはうれしい!
「ナッちゃん」といえば、町工場を舞台にした「ものづくり漫画」の傑作。単行本未収録のお宝作品が、たなかじゅん先生の手によってKindle化されました。
というわけで、今回は「ナッちゃん」について&「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」についてです。
「ナッちゃん」とは
ナッちゃんは鉄工所を舞台にした、ものづくり漫画として非常に評価の高い作品です。
主人公のナッちゃんが、持ち前の元気さとアイデアでものづくりの難題を解決していきます。
これまでに続編を含めて計24冊のコミックが出ています。
ナッちゃん(全21巻)
1998年から2006年にかけてスーパージャンプで連載されていた作品です。
鉄工所の娘・ナッちゃんが、次から次へとやってくる無理難題を、努力とアイデアで解決していきます。
漫画でありながら、ものづくりの工程・過程は実にリアル。現実での評価も高く、大学の授業で使われたり、工業高校の図書館に置かれたりもしている作品です。
現在は電子書籍で全21巻を読むことができます。
下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん 東京編(全3巻)
続編の「下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん 東京編」は、ナッちゃんが東京に出てきて修行します。
続編でも、やっぱりナッちゃんはナッちゃん。持ち前の明るさとアイデアで、様々な問題を解決していきます。
ナッちゃんをはじめ、どの登場人物も魅力いっぱい。ものづくりのたのしさや、人と人とのつながりを感じさせる作品になっています。
コミックは全3巻。こちらも電子書籍で読むことができます。
戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編
そして2018年6月に発売されたのが「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」です。
作者のたなかじゅん先生自らの手によってKindle化された作品で、
- 「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」
- 「下町鉄工所奮闘記ナッちゃん復活編」の未発表ネーム
- 「からくりてく乃」未発表のネーム
- コラム
- ナッちゃんのカラーイラスト
が収録されています。
タイトルにもなっている「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」は、「下町鉄工所奮闘記ナッちゃん東京編」の番外編です。
単行本未収録だった作品で、今回のKindle化によりたくさんの人が読めるようになりました。全120ページ。非常に濃い内容になっています。
「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」の感想
表題にもなっている「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」はもちろんのこと、全体にバラエティーに富んでいてすごく面白かったです。
ナッちゃんは大好きな作品なのですが、私はコミックスでしか知らなかったんですよね。こうした形で未収録作品を読めるのは、今の時代ならではですね。
「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」は番外編ということもあり、ナッちゃんの先祖(ナッちゃんそっくり)が、歴史上、重要なものをつくりあげます。
(先祖ですが)ナッちゃんらしさがいっぱいで、非常に面白かったです。こうしてまた「ナッちゃん」を読めるのは感激ですね。読んでいるうちに、「ナッちゃん」シリーズを読み返したくなってきました。
また、収録されている「未発表ネーム」はすごく貴重。
「ネーム」とは、漫画家さんが原稿製作の前に描く「ラフな絵コンテのようなもの」ですが、すごく面白かったです。こうしたものはなかなか目にする機会がないので、とても興味深く読むことができました。
そのほかコラムもカラーイラストもあり、お得感いっぱい&いたれりつくれりの1冊です。
まとめ
今回は、「戦国鍛冶屋奮闘記ナッちゃん 鉄砲編」の紹介でした。
出来るかどうかを考えるんやない。どうやったら出来るか考える―ナッちゃんには、ものづくりのたのしさがいっぱいに詰まっています。
「ナッちゃん」シリーズはどれもおすすめなので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。