シミュレーションRPG制作ソフト「SRPG Studio」を買ったものの、「最初は何をどうしたらいいのかわからない」という方は多いかと思います。
そんな方におすすめなのが、SRPG Studioに最初から収録されているサンプルゲームのアレンジです。
サンプルゲームの中身をみながらアレンジしていくと、SRPG Studioのしくみやゲームの作り方の基本をたのしみながら知ることができます。
前回の記事では、イベントの編集の便利な方法を紹介しました。
今回はそのつづきです。
イベントが実行される順番
今回はSRPG Studioに最初から収録されているサンプルゲームをもとに、イベントが実行される順番をみていきます。
オープニングイベント
オープニングイベントは「OP」ボタンを押すと編集画面を開くことができます。
サンプルゲームでは、ゲーム開始して最初に表示される会話が設定されています。
オープニングイベントは、そのマップに入って最初に実行されるイベントです。その名の通り、マップのオープニングということですね。
オープニングイベントはマップごとに設定することができます。設定しておくと、マップの開始時に自動で実行されます。
自動開始イベント
自動開始イベントは「AT」ボタンを押すと、編集画面を開くことができます。
サンプルゲームでは、オープニングイベントのあとに表示される会話のほか、いくつかのイベントが設定されています。
自動開始イベントは、条件を満たしたときに自動ではじまるイベントのことです。
特に条件を設定していない場合は、オープニングイベントのあとに実行されます。
SRPG Studioでは、自動開始イベントが実行される条件をいろいろと設定できます。
たとえば
- 自軍や敵軍のターンがはじまるとき
- 〇ターン目に入ったとき
- マップの特定の位置にきたとき
- 自軍や敵軍の人数が〇人になったとき
- キャラAとキャラBの距離が〇マス以内になったとき
など、自動開始イベントがはじまる条件を自由に設定することができます。
また、複数の条件を組み合わせることもできますので、こだわりたい方はとことんこだわることができるようになっています。
イベントの順番
「オープニングイベント」と「実行条件なしの自動開始イベント」が設定されている場合は、マップの開始時に次のような順番でイベントが実行されます。
- オープニングイベント → 実行条件なしの自動開始イベント
オープニングイベントが優先されるわけですね。
ちなみにオープニングイベントを設定していない場合は、マップの開始時に
- 実行条件なしの自動開始イベントのみ
が実行されます。
つまり、「実行条件なしの自動開始イベント」でオープニングイベントの代用ができるわけですね。
……が、そうすると1つ疑問がでてきます。
なぜ自動開始イベントで代用できるのに、オープニングイベントを設定できるようになっているのでしょう。
イベントをわける理由
ゲームを制作していると痛感することですが、1つのイベントを長くしすぎると、テストプレイやデバッグをする際にいちいち時間がかかってしまい、非常に大変です。
文章のチェックぐらいならまだよいのですが、複数の処理をしていてバグが出た場合は原因の特定や修正に頭を抱えてしまうことが多々あります。
イベントをわけておけば、テストプレイやチェックがしやすくなり、効率的に作業をすすめることができます。
マップの開始時は、会話を入れたりユニットを自動で動かしたりなど、いろいろなことをやりたい場面です。そこでの処理をわけでおけば、管理がしやすくなるわけですね。
ちなみに、SRPG Studioは設定したイベントのコピー&ペーストができるという非常に便利な機能がついています。
ですので、とりあえず「自動実行イベント」でつくっておいて、あとで「オープニングイベント」に移行させるなんてこともできます。
こうした機能を活用していくと、より作りやすくなりますよ。
記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【SRPG Studio】
今回はSRPG Studioで、サンプルゲームをアレンジする方法 その6をお届けしました。興味のある方はよかったら参考にしてみてください。