シミュレーションRPG制作ソフト「SRPG Studio」を買ったものの、「最初は何をどうしたらいいのかわからない」という方は多いかと思います。
そんな方におすすめなのが、SRPG Studioに最初から収録されているサンプルゲームのアレンジです。
サンプルゲームの中身をみながらアレンジしていくと、SRPG Studioのしくみやゲームの作り方の基本をたのしみながら知ることができます。
前回の記事では、サンプルゲームの冒頭で表示されるメッセージの編集方法をみてみました。
【サンプルゲームのメッセージの編集画面】
今回はその続きです。
メッセージのしくみをみてみよう
前回の記事ではメッセージの編集方法をかんたんに紹介しましたが、今回はもう少し細かくみていきます。
マスターのセリフ
サンプルゲームの冒頭にある女性キャラクターのメッセージをクリックして、編集画面を開いてみましょう。
するとメッセージの編集画面が開きます。
この編集画面の左側をみてみましょう。次のような表示がされています。
NPC「マスター」と書かれています。
これはNPC(ノンプレイヤーキャラクター)の「マスター」という名前のキャラクターのセリフですよ、という意味です。
今度は「表示位置」のところをみてみましょう。
「上」にチェックが入っていますね。
SRPG Studioではメッセージウインドウの表示位置を画面の「上」「中央」「下」から選べるようになっています。
この「マスター」のセリフの場合は、「上」に表示を選んでいるということですね。
ゲームではこのように表示されます。
メッセージウインドウが画面の上部に表示されていますね。メッセージウインドウの名前欄もみてみましょう。「マスター」と入っていますね。
ナッシュのセリフ
つづいて、男性キャラクターのメッセージもみてみましょう。
メッセージのところをクリックして編集画面を開きます。
編集画面の左側をみてみましょう。先ほどの「マスター」の時とは表記が変わっています。
先ほどはNPC「マスター」だったところが、ユニット「ナッシュ」になっています。これはユニットの「ナッシュ」という名前のキャラクターのセリフですよ、という意味です。
「表示位置」のところもみてみましょう。
先ほどの「マスター」は「上」でしたが、今度は「下」になっています。
これは、このセリフが表示されるときは、メッセージウインドウが「下」に表示されるという意味です。
ゲームではこのように表示されます。
「ナッシュ」のメッセージウインドウが画面の下部に表示されていますね。メッセージウインドウの名前欄もみてみましょう。「ナッシュ」と入っています。
NPCとユニットの違い
SRPG Studioでは、「NPC」と「ユニット」の違いを次のように考えるとかんたんです。
- NPC : セリフだけのキャラクター
- ユニット : マップに登場するキャラクター
それぞれについてくわしくみていきましょう。
NPC
「NPC」はセリフだけのキャラクターと考えるとわかりやすいかと思います。
顔グラフィックや名前は設定できますが、マップ上にドット絵のキャラクターとして登場はしません。
使いどころはいろいろとありますが、わかりやすいところでは「村人」「訪問可能な家に住んでいる人」「チュートリアルなどの案内役」などに使うと便利です。
ユニット
「ユニット」はマップ上に登場するキャラクターです。味方だけでなく、敵や同盟、ゲストキャラクターも「ユニット」になります。
ここで押さえておきたいポイントは、マップ上に登場するのであれば、戦闘能力の有無に関わらず「ユニット」になるという点です。
たとえばマップ上に登場するのであれば「敵から逃げる村人」など、戦闘能力がないキャラクターも「ユニット」になります。
次回につづきます。
記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【SRPG Studio】
今回はSRPG Studioで、サンプルゲームをアレンジする方法 その4をお届けしました。興味のある方はよかったら参考にしてみてください。