先日、AmazonでBluetoothのイヤホンを買おうとしていたところ、不思議なことに気づきました。
ちょっとこれ、不自然すぎやしませんかね?
200以上のレビューがついていて、全員が星5つをつけています。
さらに、同じメーカーが出している別のBluetoothのイヤホンをみてみると・・・
こちらも200以上のレビューで全員が星5つをつけています。
レビュー数2、そろいもそろってイヤホンをレビュー
さらにレビュアーの名前をクリックしてみました。
これまでのレビューをみてみると、こんな人ばかりでした。
レビュー数「2」。
こうしたみなさんは、そろいもそろって同じようなイヤホンのレビューをしています。
しかも、レビューの日付が近いものばかり。内容をみると、似たような文章や日本語があやしいものもちらほらと。
「家電批評」でやらせレビュー特集
そこでみつけたのが家電批評の2月号です。
家電批評はAmazonの特集を多く行っている雑誌ですが、この号では「Amazonのやらせレビュー」について特集しています。
企業からの「やらせレビューの打診」は以前からあったとして、最近の異常な高評価のレビューについて、次のように指摘しています。
- 主に、広告費の少ない企業が行っているのではないか
- 最近はやらせの手口が巧妙化しているようだ
- 「購入者のレビュー」にもカラクリがある可能性
といったことが、取材をもとに書かれています。
あくまで可能性が高いという話ではありますが、やはりこういった評価をみると、何かがあるのではと感じてしまいます。
当然のことながら、やらせのレビューは違反であることも書かれています。
購入者のレビューもあてにならなくなった
Amazonのレビューは、その商品を購入していなくても書けるシステムになっています。
購入した人のレビューには「Amazonで購入」と表示され、これまではそれがレビューを信用する目安といわれていました。
が、現在はこんなことが起こっているのだそう。
引用:「家電批評」2018年2月号
「家電批評」の2018年2月号に掲載されていた手口の1つなのですが、電子マネーをサクラに振り込み、それでAmazonで該当商品を購入してもらう。
これで「Amazonで購入済み」がつくというわけです。
サクラ&やらせレビューの見分け方
サクラレビューの多い商品は、次の点に注目するとわかりやすくなります。
- 尋常でない確率で星5つがついている
- レビュー数が1ケタのレビュアーがやたらと多い
- レビュアーの大半が似たような無名メーカーの商品しかレビューしていない
- 商品の発売日とレビュー日が異様に近い
- 本名でレビューしている人がやたらと多い
- 無名メーカーにも関わらず、異様にレビュー数が多い
- 日本語があやしいレビューが多い
レビュー数自体が多くない商品でも該当する点がある場合は、慎重に考える必要があります。
あくまで「可能性の話」ではあるが・・・
Amazonは、これまでもサクラややらせレビューに対して、様々な手を打ってきていますので、今回のようなケースも今後改善されてくるものと思います。
が、レビューというシステム上、どうしても規制できない部分があったり、手口が巧妙化してくると、非常に対策が難しい問題であることもわかります。
私も、買う直前まで気づかなかったのですが、ユーザー側がいかにレビューを見極めるかがとても重要な時代になってきた気がします。
今回の件はあくまで「可能性が高いように思える」という話ですが、Bluetoothのイヤホンのほかに、スマートウォッチでも同様の現象がみられました。
レビューをどうとらえるかは人それぞれですが、よい買い物をしたいものですね。