このところ、RPGツクールMV用のマップデータをRPGツクールMZにコンバートする機会が連続してありました。
というのも、ツクールストアでMV・MZの両方で使えるマップ素材集をいくつか買ったのですが、どれも収録されているサンプルプロジェクトがMV用のみだったんですね。
たとえばこちらの素材集。

FSMさんのマップ素材集です。
収録されている素材の規格は48×48なので、素材だけであればMZでもそのまま使えるのですが、その場合はタイルセットの設定や通行設定などは自分でする必要があります。
また、MZではMV用のプロジェクトは開けないので、そのプロジェクトに入っているサンプルマップやサンプルゲームはみることができません。
こうした時に便利なのが、マップデータのコンバートです。
今回の方法を使うとMV用のマップデータをMZに移植することができますよ。
というわけで、さっそくやり方をみていきましょう。
データをコンバートする際の注意点
データをコンバートする際に、MV用のデータでMZのデータを上書きをする部分があります。
そのため、MZのほうは既存のプロジェクトは使わずに、必ず新規プロジェクトをつくって、そこにデータをコンバートするようにしてください。
また、作業に入る前に、RPGツクールMZ公式サイトにある「MVデータのコンバート」に目を通しておくと作業のイメージがしやすくなります。
ちなみに上記の公式サイトのリンクは、データをフルでコンバートする場合の解説です。
今回の記事でこれから行うのはマップデータのコンバートですので、公式ページの方法よりも少ない手順でできます。
では、さっそくやり方をみていきましょう。
手順
1.RPGツクールMZで新規プロジェクトをつくります。
2.マップデータが入っているRPGツクールMVのimgフォルダを開きます。
その中にある「characters」「tilesets」フォルダをコピーします。MVのマップで遠景を使用している可能性がある場合は「parallaxes」もコピーします。
3.RPGツクールMZのimgフォルダを開き、コピーしたデータを貼り付け(上書き)します。
4.つづいてMVのdataフォルダを開きます。
ここでは次のものをコピーします。
- 「Map〇〇〇.json(〇〇〇は番号が入ります)」
- 「Mapinfos.json」
- 「Tilesets.json」
「Map〇〇〇.json」は番号が入っているものをすべてコピーします。
ちなみに上の例では「Map〇〇〇.json」が001から382まであったので、「Map001.json」から「Map382.json」まですべてコピーしています。
5.RPGツクールMZのdataフォルダを開き、コピーしたデータを貼り付け(上書き)します。
これでマップデータのコンバートは完了です。
6.RPGツクールのプロジェクトを開いてみましょう。移植したマップデータが反映されています。
マップチップがMVからコンバートしたものになり、MVで制作された各マップもきちんと移植されています。
タイルセット設定や通行設定もばっちり移植されています。
今回の記事で紹介したのは、MVのマップデータをMZにコンバートする方法です。その他のデータを移植をしたい場合は公式サイトの解説を参考にするとやりやすいかと思います。
記事で使用したツール
今回の記事で使用したツールは次の通りです。
【FSM マップ素材集 旅立ちの町セット】

【RPGツクールMZ】

今回はRPGツクールMVのマップデータをMZに移植する方法をお届けしました。よかったら参考にしてみてください。