Kindle Unlimitedでは、グルメ漫画の巨匠・土山しげる先生の作品を多数読むことができます。往年の名作から近年の作品まで揃っており、私もかなり読みまくりました。
というわけで今回は、私がこれまでに読んだ中から、土山しげる先生のおすすめ作品を紹介します。
食キング
まずは「食キング」です。土山しげる先生の代表作の1つですね。Kindle Unlimitedをはじめたらぜひ読んでおきたい作品です。
全国各地のつぶれかけた飲食店を伝説の料理人・北方歳三が再建していく物語。料理人を鍛え直して、再建させていく様はドキドキさせるものがあります。
極食キング
食キングの続編です。こちらもコンセプトは同じで、つぶれかけたお店を再建していく物語です。熱い展開あり、しんみりとくる展開ありと土山しげる先生節が炸裂している作品でもあります。
どの巻から読んでも話がわかりやすく入り込めるのも土山しげる作品の特長ですね。
ちなみに「食キング」は「ショッキング」と読みます。
土山しげる先生の作品にはこうしたシャレのようなタイトルが多く、借王(シャッキング)、売王(バイキング)なんて作品もあります。
喰いしん坊!
こちらも土山しげる先生の代表作の1つ「喰いしん坊!」です。大食いを競う「大食いバトル漫画」です。
登場人物も誰も彼もとにかくガツガツ食べまくります。次から次へと強敵が現れる様は痛快で、勝つために手段を選ばない強敵たちとの戦いはたまらないものがあります。
「邪道食い」という名フレーズを生み出したのもこの作品ですね。いい意味で頭をからっぽにして読める名作ですよ。
喧嘩ラーメン
個人的に超おすすめなのがこの作品「喧嘩ラーメン」です。主人公は元暴走族のヘッド・源田義経。親のラーメン店を継ぎ、より腕を磨くためにラーメン修行に出ます。
しんみりくる話あり、胸が熱くなる展開ありと、エンターテイメントとして非常によくできた作品です。
後半は少しパターン化してしまうところもありますが、主人公のキャラクター性と作品の方向性が見事にマッチした漫画だと思います。個人的にはいちばん好きな作品です。
大食い甲子園
タイトルと表紙が全てを物語る作品です。全国47都道府県代表の高校生が、大食いの日本一を競う作品です。
土山しげる先生の作品はどれも設定が秀逸で、この作品では廃れてしまった「大食い部」の再建もテーマになっています。
高校生たちが大食いにかける青春―土山しげる先生ならではの作品ですね。
居酒屋舌偵
土山しげる作品の中ではマイナーですが、ぜひ読んでほしいのがこれ。「舌偵」と書いて「たんてい」と読みます。土山先生お得意のシャレを使ったタイトルです。
すぐれた味覚を使って、事件を解決していく「舌の探偵」の物語です。現場に残された食べ物やシミをなめて、味を分析することで犯人像を絞っていきます。
非常に爽快感があり、異色の探偵ものといえます。主人公の江戸っ子口調もうまくハマっています。
荒野のグルメ
全巻ではありませんが「荒野のグルメ」も一部読むことができます。孤独のグルメと並び、久住昌之氏とのタッグで有名な作品ですね。
主人公の中年サラリーマンが小料理屋で、美味しい肴とお酒をたのしむ漫画です。
・・・と、一言でいってしまえばそうなのですが、非常に食欲をそそる漫画で、特に夜に読んだら破壊力抜群です。つい夜食が食べたくなってしまう作品です。
漫画版 野武士のグルメ カラー版
土山しげる先生と久住昌之氏とのタッグといえば「野武士のグルメ」もあります。
Kindle Unlimitedで読めるこのカラー版は、収録作品数は少なめですがなんといってもカラーなのが魅力。どの食べ物も非常においしそうにみえます。
ちなみに主人公野武士ではなく「野武士になぞらえた」という意味です。舞台は現代で、還暦の男性の「ひとり飯」「ひとり酒」のたのしみを描いた作品です。
ばくめし!
こちらも土山しげる先生らしい作品です。
テーマはB級グルメ。凄腕の料理人・大張半次郎(だいちょうはんじろう)が、B級グルメを人気料理に変貌させていく作品です。
随所に入ってくる料理勝負もさすが土山しげる先生といったクオリティーです。
【マニア向け】怒りのグルメ
最後に紹介するのは、土山しげる先生マニアの方にしかおすすめできない作品です。
土山しげる先生といえば、どの作品も一定の面白さがあり、特に序盤の面白さは最高・・・なのですが、この作品に関してはそれが一切あてはまりません。
食を冒涜する人間をこらしめるというコンセプトはいいのですが、ことごとくツボをはずしまくっている感があり、思わず絶句してしまうような内容になっています。
土山しげる先生にもこんな作品があるんだという、ある種「迷作」ともいえます。
まとめ
今回は、Kindle Unlimitedで読める土山しげる先生のおすすめ作品を紹介しました。紙の本もいいですが、電子書籍ならこうした往年の作品を読めるのもいいところですね。
【追記】この記事を書いている時に訃報を知りました。私は土山しげる先生の作品をよく読んでいたので、信じられない気持ちでいっぱいです。グルメマンガの巨匠というべき作品ばかりでした。つつしんでご冥福をお祈りいたします。