永岡書店の「Biz GRID(ビズ グリッド)」という手帳を購入しました。実際に手にして驚いたのですが、これ、すばらしい手帳ですね。
手帳にほしいページがまんべんなく揃っているだけでなく、紙の質や製本にもしっかりとこだわってつくられています。
というわけで今回は、永岡書店のシンプル手帳「Biz GRID(ビズ グリッド)」A5方眼バーチカルのレビューをお届けします。
「Biz GRID(ビズ グリッド)」の外観
「Biz GRID(ビズ グリッド)」A5方眼バーチカルは、縦22cm・横15.3cmのA5サイズの手帳です。店頭では写真のような帯つきで販売されています。
手になじむカバー
帯をはずすと、非常にシンプルな外観をしています。カバーはポリウレタンでできており、丁寧な縫製で仕上げられています。全体にほどよい柔軟性があり、持ちやすいカバーです。
今回購入したのは、新色の「プラチナネイビー」。イメージとしては「紺色」に近い感じですが、光の加減によって黒っぽくみえることもあります。全体にほんのりとした光沢があります。
プライなネイビーは長く使っていても、飽きのこない感じ。A5バーチカルのカラーは、そのほかに「クラシカルブラック(黒)」と「マロンブラウン(茶)」があります。
180度パタンと開く製本
「Biz GRID(ビズ グリッド)」は、どのページも180度パタンと開きます。「マーブル製本」という特殊な製本方法でつくられており、どのページもしっかりと開きます。
ちなみに、手帳の厚さはカバー込みで1.6cmほど。全部で256ページあることを考えると、ほどよい厚みかと思います。
また、しおりは色違いで2本ついています。
「Biz GRID(ビズ グリッド)」の中身をみてみよう
「Biz GRID(ビズ グリッド)」を開くと、表紙の裏にポケットがついています。
ポケットは2段式になっており、名刺やカード類を入れられます。
裏表紙のほうには、ペンホルダーとクリアポケットがついています。ペンホルダーの端は、切りっぱなしではなく何重ものコーティング(コバ塗り仕上げ)がされており、つくりの丁寧さが感じられます。
カレンダーページ
最初はカレンダーのページがあります。2020年から2022年まで、3年分が一覧できるようになっています。手帳内につかわれている紙は真っ白ではなく、全体にクリームがかった色になっています。
この手帳のすばらしいところは、一見すると地味な印象を受けるデザインですが、とにかくみやすいところ。重要なところがわかりやすいようにつくられているので、必要なことがひと目でわかります。
年間予定表
カレンダーページの次は、年間予定を書き込めるページになっています。1月~12月までの1年分が一覧できるようになっています。
日曜・祝祭日が色分けされており、見やすいのが特長です。カレンダーは3年分ありましたが、年間予定は1年分のみです。
月間予定ページ
月間予定表は、全ページ方眼になっています。見開き1か月で、2019年11月から2021年1月まであります。
方眼は書くときに邪魔にならない濃さになっています。方眼のサイズは4mmで、1日分は縦が8マス、横が9マスあります。
月間予定表の左下には、前月のカレンダーが掲載されています。
右下には、次月のカレンダーが掲載されています。
ガントチャート
ガントチャートも全ページ方眼になっています。見開き2か月分で、2019年11月から2021年2月の分まで載っています。
ガントチャートはプロジェクトを管理したり、習慣をチェックするのに便利な表です。
たとえば、体力づくりのためにランニングを習慣化したい時は、ランニングをした日にチェックを入れていきます。すると1か月でどれだけの日数走れたかが一覧できるので、とても便利です。
バーチカル
予定を時間軸で管理できる「バーチカル」ページも全ページ方眼です。見開き1週間で、2019年11月から2021年1月分まであります。
ページ内に余計なものが一切入っていないのも注目ポイント。書き込めるスペースが非常に多く、目いっぱい書くことができます。
時間軸は、7時か22時まで数字が入っています。上下に余裕があるので、ToDoリストとして使ったり、時間軸を伸ばして24時間バーチカルとして使ったりすることができます。
シンプルなデザインですが、必要な情報はしっかりと入っています。「今日は1年のうちの何日目か」「今年はあと何日あるか」もすぐに分かるようになっています。
方眼メモページ
バーチカルのページが終わると、方眼のみのページが60ページあります。
左上にページ数が載っている以外は、余計なものが一切ないページになっています。方眼は、ほかのページと同じように「邪魔にならない濃さ」。濃くも薄くもない、ちょうどいい按配です。
方眼の外枠には、5マスごとに点が入っています。表を書くときにも便利です。方眼がページの端近くまで入っているのもうれしいところで、ページを広く使えます。
巻末付録・その他のページ
メモページのあとには、巻末付録のページがあります。
- 全国路線図
- 時差早見表
- 時候の挨拶文例
- 3桁電話番号サービス・単位換算表・書籍雑誌の判型一覧
- 年齢早見表
上記のものが、わかりやすくまとめられています。
日常生活の中で役立つ知識が載っており、読んでいるだけでも面白いです。
巻末付録の後には、自分の名前や住所などを書く欄があります。
最終ページには定規もついています。
使いやすさを追求した手帳
ここまで紹介したように、永岡書店のシンプル手帳「Biz GRID(ビズ グリッド)」は、「手帳にほしいコンテンツ」をまんべんなく備えた手帳です。
手にしてわかるのは、その使いやすさです。
ほどよい濃さの方眼
特長の1つである「方眼」ですが、これが実に秀逸。
方眼は線ではなく、細かいドットで描かれています。ほどよい濃さになっており、鉛筆で書いても「鉛筆の文字が負ける」ということがありません。
また、方眼を無視して書いても気にならない濃さなのも大きなポイントです。
自分なりのアレンジがしやすいつくり
「バーチカル」ページに代表されるように、「自分なりのアレンジがしやすいつくり」になっています。
「この部分はこう使いなさい」という押し付けがないので、好きに使えるのがうれしいところ。「バーチカル」ページであれば、余白を利用して
- 時間軸を伸ばして24時間にする
- ToDoリストを入れる
- 睡眠時間を書く
- 食事リストや1行日記を書く
といった使い方も可能です。
また、メモページも豊富で「書けるスペースが非常に多い」のもポイントです。手帳の一元化を考えている方にもよいかと思います。
気になる点を挙げるとすれば
永岡書店のシンプル手帳「Biz GRID(ビズ グリッド)」は、とてもよくできた手帳ですが、気になる点もいくつかあります。
- カバーのバリエーションが少ない
- 紙がクリーム色なのは好みが分かれるかも
- 企画モノの華やかな手帳に比べると、地味に映るかも
これらをメリットと感じる方もいれば、デメリットと感じる方もいるのではないかと思います。
特に「もったいないなあ」と感じるのはカバーの色。
A5サイズは「クラシカルブラック(黒)」「マロンブラウン(茶)」「プラチナネイビー(紺)」の3色があるのですが、どれも落ち着いた色をしています。
手帳では定番ともいえる色ですが、定番すぎて「面白みが足りない」と感じる方もいるかもしれません。
また、紙が真っ白ではなくクリーム色という点も、気になる方は気になるかもしれません。私はすぐに慣れましたが、真っ白な紙が好きな方は実物をみてから購入するのがよいかと思います。
ほしい要素が揃った手帳です
今回は、永岡書店のシンプル手帳「Biz GRID(ビズ グリッド)」を紹介しました。ちなみに、A5バーチカルの重量はカバー込みで約400g。ページ数を考えれば、常識的な重さかと思います。
「Biz GRID(ビズ グリッド)」は、A5バーチカルのほかに「A5週間レフト式」「B6週間レフト式」「コンパクトサイズ週間セパレート」があります。
とてもいい手帳なので、興味のある方はぜひとも!
【プラチナネイビー】
【クラシカルブラック】
【マロンブラウン】