これまでイラストを描くのに液晶タブレットを使っていましたが、板タブレットでの作業に完全移行しました。
私が使っているのはこのタブレット。
XPPENの「Deco M」というペンタブレットです。
本体サイズは259.8×157.8×8.8mm。作業エリアは203.2×127mmとコンパクトなサイズのペンタブレットです。
ちなみに、WacomのIntuos Mediumの読み取り可能範囲が216×135mmですから、Deco Mの作業エリアはそれよりも少し小さめです。
Deco Mの作業エリアのサイズは、紙でいうとB6サイズがちょっと横長になった感じ(B6はマンガの単行本などによく使われているサイズです)。
- B6サイズ → 182×128mm
- Deco Mの作業領域 →203.2×127mm
買う前は「ちょっと小さいかな?」と思っていたのですが、実際に使ってみたら実にいい感じ! この作業領域のサイズでも困ることなく、とても使いやすくて満足しています。
板タブレットを買う際に「どのサイズがいいんだろう?」と悩んでいる方は多いかと思います。
そこで今回は、私が「なぜMサイズでOKだったのか」という点について書いていきます。
板タブレットのサイズ選びで悩んでいる方はよかったら参考にしてみてください。
作業エリア(読み取り可能エリア)について
私が使用している板タブレット「Deco M」の読み取り可能範囲は 203.2×127mmです。
マンガのB6の単行本よりもちょっと大きいぐらいのサイズなので、当然のことながらPCのモニターよりもかなり小さいです。
また、私が鉛筆やシャーペンで絵を描くときによく使っているクロッキー帳は 308×255mmありますから、それと比べてもかなり小さいです。
私はわりと大きめに描くことが多いので、紙の場合は少なくともこのぐらいのサイズはほしいんですよね。
では、なぜそんな自分でも「Mサイズで十分」だと感じているのか。私は次のように考えています。
作業エリアはマウスパッドをイメージしてみよう
板タブレットは「手元をみずにモニターをみながら描く」というスタイルで絵を描くデバイスです。
ですので、「絵を描くツール」ではあるのですが、アナログや液晶タブレットで絵を描くのとは、まったく違った感覚で描くことになります。
操作感覚的に最も近いのはマウスだと思います。
PCを使っている方は、手元にあるマウスパッドをみてみてください。
おそらくPCのモニターのサイズに比べて、マウスパッドはかなり小さいのではないかと思います。……が、それでも「マウスのポインタ」をPCの画面内のどこにでも移動させることができますよね。
私は、板タブレットはこの感覚に近いんじゃないかなと思っています。
そう、ペンを「ペン型のマウス」、板(読み取り可能範囲)を「マウスパッド」と考えるんですね。
つまり、マウスパッド(読み取り可能範囲)が小さくても、ポインタは画面のどこにでも移動させることができるわけですね(イメージとしては)。
板タブレットは「絵を描くツール」ではあるのですが、「画面内のポインタをみて、それを移動させながら描くツール」。
このように考えると、読み取り可能範囲がそれほど大きくない板タブレットでも十分に描けるのではないかと思います。
ちなみに、今回の記事で書いている「描き方」はあくまで「板タブレットでの描き方」についてです。ツールに合わせて自分の絵柄を変えたり、クオリティを下げたりするという話ではありませんのでご安心ください。
▼板タブレットの描画感覚に慣れない……という方はこんな考え方はどうでしょう。
記事で紹介したアイテム
今回の記事で紹介したアイテムは次の通りです。
【XPPen ペンタブレット「Deco M」】
【マルマン クロッキー帳 Mサイズ】
私は基本的に「ツールが変われば、描き方も変わるはず」「描画方法が違うのだから、そのツールに向いた描き方があるはず」という考え方をするタイプです。
ですので、「ツールに関係なく、どうしても自分の描き方を貫きたい!」というこだわりがある方には向いていないかもしれません。
板タブレット選びに悩んでいる方がいましたら、よかったら参考にしてみてください。