板ペンタブレットは「絵を描くツール」ですが、アナログや液晶タブレットで絵を描くのとは、ずいぶんと感覚が違います。
「手元をみずに、画面をみながら描く」という独特の描画方法をとっているため、前回の記事では
- 操作感覚としては、画材というよりもマウスに近い
といったことを書きました。
▼前回の記事
板タブレットのペンを「ペン型のマウス」、板(タブレット本体)を「マウスパッド」ととらえると感覚がつかみやすいと思いますよ、といったことも書きました。
今回の記事はその補足です。
あくまで私なりの考え方ですが「板タブレットの描画感覚に慣れない……」という方がいましたら、よかったら参考にしてみてください。
マウスのように自在に動かせないんだけど?
前回の記事では、板タブレットは「画面内のポインタをみて、それを移動させながら描くツール」と書きました。
つまり、パソコンのマウスを使うのと似たような感覚です。いうなれば、板タブレットのペンは「ペン型のマウス」というイメージです。
その「ペン型のマウス」を使って、狙ったところにポインタを持っていく――それが操作の基本になります。
となれば、「パソコンのマウスに慣れていれば、板タブレットのペンも同じように使えるはず!」という期待がふくらんできます。
……が、実際に使ってみると、なかなかそうはいきません。
マウスのポインタのように自在に動かすどころか、ポインタの位置を見失ってしまったりなど、ちっとも思うようにいかなかったりします。
「ペン型のマウスっていったのに、話が違うじゃん!」と思う方もいるかもしれません。
が、実はこれ、理由は非常にシンプルです。
形の違いをイメージしてみよう
なぜなら、板タブレットのペンはマウスとは形状が大きく違っているからです。
「画面上のポインタを動かす」という操作(あるいは操作感覚)は板タブのペンもマウスも同じですが、両者の形はずいぶんと違いますよね。持ち方もずいぶんと違っています。
そう、両者の間には、共通する部分や似ている部分はありますが、まったく同じものではないんですね。
じゃあ、どうしたらいいのか。パソコンを例にして考えるとわかりやすいかと思います。
たとえば、今まで使っていたマウスから別のマウスに変えると、最初はしっくりこないことって多いですよね。
同じ「マウス」というデバイスのはずなのになぜでしょう。――答えはかんたんですよね。
「前のとは違うマウスだから」です。
どれだけ「マウス」というデバイスを使うことに慣れていても、少しでも形や大きさが変わると、最初のうちはしっくりこなかったりします。でも、使っているうちに、そのマウスでの操作感に慣れてきて、自分になじんできます。
板タブレットのペンもそれと同じように考えてみましょう。
特に板タブレットのペンは、マウスとは大きく形状が違っていますから、最初のうちはしっくりこない度合いも大きい、というわけですね。
ですので、最初のうちは
- 板タブのペンでポインタを動かす感覚に慣れる
ことが必要になるかと思います。
絵を描くときは練習でも本番でも「常にポインタの位置を意識して描く」ようにすると、慣れるのが早いかと思います。
記事で紹介したアイテム
今回の記事で紹介したアイテムは次の通りです。
【XPPen ペンタブレット Deco M】
板タブレットでの描き方で悩んでいる方がいましたら、よかったら参考にしてみてください。