今回は、2025年11月14日に発売されたXPPenの液晶ペンタブレット「Artist 12 3rd」のレビューをお届けします。
XPPen Artist 12 3rdのデザインはこんな感じ。

私はXPPenさんのタブレットが好きで、これまでに「Artist 12(初代)」と「Deco M」を使ってきました。そこで、今回使わせていただいたのが新機種の「Artist 12 3rd」です。
本体が届いてからさっそくイラストを描いてみたのですが、とにかく描きやすいの一言! 描き心地が非常にやわらかく、ペンを動かすのがたのしくてたまりません。

こちらは制作中の1コマ。X4スマートチップ搭載スタイラスペンの感触がとてもよく、気持ちよく描くことができます。線を描くのも色を塗るのもとってもたのしい!
私は以前、Artist 12の初代(1st)を使っていたのですが、驚いたのはその進化っぷり。描き心地はもちろんのこと、本体の性能や仕様も格段と進化していて、もう感動しっぱなしでした。
こちらは実際に使っているようす↓(音が出ます)
というわけで、XPPenの液晶ペンタブレット「Artist 12 3rd」のレビューです!
パッケージ
まずはパッケージからみていきましょう。

Artist 12 3rd 日本限定版の箱はこんな感じ。パッケージイラストを描いているのは「はむメロン」様。美麗なイラストがたまらないデザインになっています。
では、さっそくフタをあけてみましょう。

フタを開けるとこんな感じ。いちばん上には、液晶ペンタブレット本体とイラストカードが入っています。本体の下には、X4スマートチップ搭載スタイラスペン、ケーブル、説明書、その他付属品一式が入っています。

X4スマートチップ搭載スタイラスペンはこんな感じ。手にしてみて感じたのは、その持ちやすさ。長さも太さもほどよい感じで、手によくなじみます。

こちらは付属品の一部。替え芯と芯抜きツール、説明書、はむメロン様のイラストが入ったグローブ、キーホルダー、クリーニングクロスが入っています。
さらには、こんなアイテムも入っています。

なんと、折りたたみ式のタブレットスタンドが入っています。金属製でしっかりとした作りのスタンドです。これは重宝しそう!
液晶ペンタブレット本体
つづいて、液晶ペンタブレット本体をみていきましょう。

本体の全体像はこんな感じ。枠の部分が非常にスリムで、洗練されたデザインになっています。私が以前使っていたArtist 12の初代(1st)は枠の部分が広めのデザインだったので、すごくスタイリッシュになった印象です。
ちなみに、Artist 12の初代(1st)の本体はこんな感じ↓

こうしてみると、ものすごく進化していますね。初代と比べると、3rdはずいぶんとスタイリッシュなデザインになったことがわかります。
本体のサイズ
3rdは枠の部分がスリムになり、本体のサイズもコンパクトになりました。

本体のサイズは初代やセカンドよりもコンパクトになりましたが、画面サイズは旧機種よりも大きくなっています。

本体の厚さは12mmと非常にスリムです。
そして、忘れてはいけないのが本体の重さです。なんと719g!ちなみに前機種の「Artist 12 セカンド」は825g。ずいぶんと軽量化されました。

本体のカラーはブラックとシルバーグレーがあります。私が選んだのはシルバーグレー。枠の部分の色がそうですね。落ち着きのある色で、実にいい感じです。
本体の仕様

本体の左側にはショートカットキーとコントロールダイヤルがついています。上下に4つずつあるのがショートカットキー、中央に2つあるのがコントロールダイヤルです。
コントロールダイヤルは左右にまわせるようになっています。デフォルトでは、このコントロールダイヤルでズームとブラシサイズの変更ができるようになっています。

本体の右側には電源ボタン、画面の明るさを調整するボタンがついています。その下にはケーブルを接続するためのポートがついています。

使用時はこんな感じ。画面のようすをカメラで撮るのが難しく、写真では色がうまく出ていませんが、実物の発色はすごくキレイです。実物はPCのモニターで絵を描いているときと、ほぼ同じ感じの発色です。
本体の右側についているのは、PCにつなぐケーブルです。
描き心地と使用感

さて、実際にイラストを描いてみた感想ですが、「描きやすい!」の一言です。描き心地がとてもやわらかく、線を描くときも色を塗るときも気持ちよくペンを動かすことができます。
X4スマートチップ搭載スタイラスペン

このペンの感触が本当にいいんですよね。ペンは、新開発のX4スマートチップを搭載しているとのこと。筆圧感知レベルは16384。芯のしずみこみも0.3mmと少なく、すごく描きやすいです。
液晶タブレットというと「ペンの位置」と「実際に描ける線とのズレ」がどうなのかが気になる点ですが、こちらも問題ナシ!そのため、直感的に描けるので実にいい感じです。
X-ダイヤル
絵を描いているときに便利だったのが、本体の左側にある「X-ダイヤル」です。

このダイヤルをまわすだけで「画面の拡大縮小」や「ブラシサイズの変更」ができちゃうんですね。左手で操作できるので、右手はペンを持ったままでOK!
作業の手を止めることなく操作ができるので、とても便利です。
画面の色合い
色についてですが、Artist 12 3rdの公式ページによると
- 表示色:1670万色
- 色域カバー率(標準):99% sRGB / 97% Adobe RGB / 97% Display P399% sRGB 92% Adobe RGB
となっています。
私が以前使っていた初代のArtist12から、格段に進化していますね。実際に使っているときも、その違いは明らかで、「すごいなあ」と感じることしきりでした。
また、画面がアンチグレア仕様になっているのも大きなポイントだと思います。長時間作業をしていても目が疲れにくいです。
ちなみに画面の解像度は1920×1080。フルHDです。
本体と画面のサイズ
本体が軽くてコンパクトになったので、移動させやすくなりました。「サッと出してサッと描く」といった使い方もできそうです。
また、設置する場合も収納する場合もスペースをとらないのもいいところ。このサイズの醍醐味ですね。
画面サイズは264×149 mm(11.9型)。私はストロークがあまり大きくないタイプなので、このぐらいのサイズがちょうどいい感じ。ほどよいサイズで使いやすいです。
絵のスタイルにもよりますが、大きなイラストを描く場合は、拡大縮小を駆使しながら描く感じになるかと思います。
まとめ

今回はこのレビュー用にキャラクターを描き下ろしてみたのですが、Artist 12 3rd、いいですねえ!描き心地が本当によく、描いていてたのしい液晶ペンタブレットでした。
【XPPen Artist 12 3rd 公式ページ】
今回はXPPenの液晶ペンタブレット「Artist 12 3rd」の実機レビューをお届けしました。いい液タブですよ。おすすめ!


