金額をあらわすのに、1万円弱、1万円強といった言葉を使うことがあります。
この言葉、人によってイメージする金額が違っていて、たとえば「1万円弱」なら、「1万円より少ない」と考える人と「1万円より多い」と考える人がいます。
これ、どっちが正しいんだろうと思い、調べてみましたよ!
1万円弱と1万円強とは
弱は「~よりちょっと少ない」、強は「~よりちょっと多い」と考えるとわかりやすくなります。
■1万円弱→ 1万円よりちょっと少ない。1万円をこえない
■1万円強→ 1万円よりちょっと多い。1万円をこえる
といった形になります。
つまり、1万円弱は、9,800円や9,500円など、1万円よりちょっと少ない額。
対して、1万円強は、10,200円や10,500円など、1万円よりちょっと多い額。
ということですね。
「弱はマイナス」「強はプラス」と考えるとわかりやすいですよ
~弱、~強の範囲
さて、この「弱」と「強」が、どのぐらいの範囲を指すかですが、辞書には次のように書かれています。
まずは「弱」をみてみましょう。
端数を切り上げたとき、数を表す語の下に付けて用いる。「五〇〇人弱の聴衆」「二〇万円弱の給料」⇔強。 デジタル大辞泉より引用
つづいて「強」です。
数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し多いことを表す。数の端数を切り捨てたときに用いる。「五キロ強」「九割強」⇔弱。 デジタル大辞泉より引用
このように、定義としては「切り上げ、切捨てができる範囲で考える」となっています。
・・・が、実際は人それぞれの感覚まかせな部分があります(笑)。
使う人の感覚によって変わりますが、だいたい5~10%あたりの範囲と考える人が多いようですよ。
1時間弱、1時間強とは
そのほか「~弱」「~強」を使った言葉に、「1時間弱、1時間強」といったものがあります。
この場合も、先ほどと同じように考えます。
■1時間弱→ 1時間よりちょっと短い。1時間をこえない
■1時間強→ 1時間よりちょっと長い。1時間をこえる
つまり・・・
1時間弱という場合は、57分や59分など、1時間よりちょっと短い時間を指します。
対して、1時間強は、1時間2分や1時間5分など、1時間よりちょっと長い時間を指します。
まとめ
「弱」と「強」、どちらを使ったらいいかわかりにくい時は、「約」を使うとわかりやすくなります。「約1万円」といえば、「弱」と「強」両方の意味で使えますね。