新作の執筆に入ったのを機に、新しい万年筆を購入してみました。
PILOTの万年筆「Cocoon(コクーン)」です。
カラーはブルー、ペン先はF(細字)にしました。
さっそくインキを入れて使ってみましたが、これは書きやすいですねえ!スルスルと気持ちよく筆がすすみます。
というわけで今回は、PILOTの万年筆「Cocoon(コクーン)」のレビューをお届けします。
PILOTの万年筆「Cocoon(コクーン)」
コクーンは3,000円ほどで買える万年筆です。定価が3,000円+税なので、実店舗や通販ではもう少し安く買えたりします。
今回は、楽天の「シブヤ文房具」さんで購入しました。ゆうメール送料無料で2,310円と非常に安く買えるお店です。
ただし、このプランの場合、「コクーン専用のプラスチックケース」がつきません。写真のような紙製のケースに入ってきます。
専用のケースが欲しい場合は、送料を500円追加して、配送方法を宅配便にする必要があります。
商品内容
紙の簡易ケースを開けるとこんな感じ。コクーン本体と黒のインキカートリッジ、そして万年筆の説明書が入っています。
ボディは曲線が特長的なデザインになっています。
コクーン本体に付属のインキカートリッジをセットすれば、すぐに使えます。
「好きな色のインキを入れてたのしみたい!」という場合は、カートリッジの代わりに、別売りの「コンバーター」という道具が必要になります。
インクボトルからインキを吸い上げる道具です。コクーンの場合は、PILOTの「CON-40」というコンバーターを使います。
コクーンのデザインと仕様
コクーンのボディは金属でできています。曲線が特長的で、コクーンの名の通り「繭(まゆ)」をイメージしたボディデザインになっています。
全長は、キャップをつけた状態で138mmほど、キャップをはずした本体のみだと125mmほどあります。
キャップをはずしてボディの後ろにつけた場合は、全長が150mmほどになります。
ボディカラーの青は、光の加減で色合いが変わってみえます。軽快な青にみえたり、しっとりと落ち着いた青にみえたりと、いろいろな表情をみせてくれます。
ペン先はこんな感じ。雰囲気があって、なかなかいい感じです。
ペン先の横の黒い部分はプラスチックでできています。
ちなみに、コクーンのペン先はPILOTの万年筆「カクノ(Kakuno)」と同じ金型を使っているといわれています。
が、「カクノとは書き味が違う」という声も多く、「ベースは同じでも、仕上げ方が違うのでは」といわれたりもしています。
そのあたりは、公式情報ではないのでなんともいえませんが、私が実際に書いた感じでは
- あれ、書き心地がカクノよりなめらかだ
- 紙に書くときの音(サラサラという音)も、カクノよりやわらかい
という印象を受けました。
いろいろな紙で書き比べてみましたが、これらはボディの重さや形状の違いからくるものではなく、やはりペン先(ニブ)になんらかの違いがあるじゃないかなあという気がします。
万年筆コクーンを使ってみよう
コクーンを使うときは、インキをセットする必要があります。そのため、まずはこのように分解します。
そして、ペン先のついているパーツに、インキカートリッジまたはコンバーターをセットします。
今回はインキボトルのインキを入れたいので、コンバーターを使用します。コクーンに対応したコンバーター「CON-40」です。
コンバーターをしっかりとセットします。これでインキボトルからインキを吸い上げられるようになります。
今回は、色彩雫の「月夜」というブルー系のインキを入れてみました。とてもキレイで使いやすいインキです。
さっそく書いてみました。スルスルと書けて、実にいい感じです。ペン先がやわらかく、気持ちよく筆がすすんでいきます。
コクーンのペン先は、F(細字)とM(中字)があります。
F(細字)は、ノートやレポートパッド、手帳などにオールマイティに使える太さです。日常的に使うのであれば、Fが使いやすいかと思います。
コクーンを使ってみた感想
書き心地や使用感
コクーンを使ってみて感じるのは、ペン先の絶妙さ。ほどよいやわらかさがあり、とても書きやすいです。
万年筆はこれまでに「カクノ」、「LAMY safari(サファリ)」と使ってきましたが、タッチの面ではコクーンが最もやわらかい感じ。
紙にこすれる音もソフトで、非常にいい書き心地だと思います。また、先述しましたが、ペン先が同じといわれるカクノとは、書き心地がかなり違う感じ。
コクーンのほうがカクノよりもペン先がやわらかく、なめらかに書けるように感じます。
コクーンは重い?
コクーンは時々「重くて書きづらい」といわれることがあります。
私も購入前は、その点がかなり気になっていました。
これまでに私が使ってきた万年筆は、PILOTの「カクノ」や「LAMY safari(サファリ)」。どちらもプラスチックボディで非常に軽い万年筆です。
が、コクーンは金属製のボディ。
私は筆記用具は軽量なものが好きなので、「ちょっと厳しいかなあ」と思って購入したのですが、実際に使ってみて「なるほど、そういうことか」とわかりました。
万年筆はキャップをはずしたあと、次の2つの使い方があります。
- はずしたキャップを万年筆のおしりにセットして書く
- キャップはセットせずに、そのまま使う
コクーンは、キャップをセットして書こうと思うと、確かに重い。うしろに引っ張られるような感覚があります。
が、キャップをセットせずに書くと、重さは気になりません。
この状態で書くわけですね。
私はもともと万年筆のキャップをつけずに使うタイプなので、重さに関しては問題はない感じ。
キャップをつけて使う方は、試し書きできるお店などで実物に触れてみると、重さの感覚がつかめるかと思います。
ちなみに、万年筆のおしりにキャップをセットすると、書いているうちにキャップが脱落することがあります。重さもそうですが、この点のほうが気になるかも。
設計的には、キャップをはめずに使うようになっているのかな?とも感じました。
今回の記事で紹介したアイテム
今回の記事で紹介したアイテムは次の通りです。
【PILOT 万年筆「Cocoon(コクーン)」】
【コンバーター CON-40】
【万年筆インキ 色彩雫「月夜」】
興味のある方はぜひどうぞ。
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