先日、ノートパソコンの内蔵ハードディスクを交換してみました。
ハードディスクの交換は初めてだったのですが、「どんなハードディスクを選んだらいいのか」が分からず、ずいぶんと苦労しました。
同じことで困っている方も多いと思いますので、交換用ハードディスクの選び方をまとめてみました。
新しいハードディスクの選び方
内蔵ハードディスクを新しいものに交換する時は
- サイズ(2.5インチか3.5インチかなど)
- 接続端子(IDEかSATAか)
- ATFか非ATFか
を、交換前のものと同じにする必要があります。
容量やメーカーは違っていてもOK。回転数は、ノートの場合は交換前のものと合わせておいたほうが安心です。
ハードディスクのサイズ
ハードディスクには、2.5インチや3.5インチといった「サイズ」があります。
交換する時は、このサイズを前のものと同じにする必要があります。
2.5インチは基本的にノートパソコンに、3.5インチはデスクトップに使われています(中には1.8インチという機種もあります)。
また、ハードディスクの厚さも同じにしておくと安心です。
接続規格(IDEかSATAか)
ハードディスクを交換する際は、接続規格も前のものと合わせる必要があります。端子の規格には「IDE」と「SATA(Serial ATA)」があります。
たとえば、これは「SATA」のもの。新しいものに交換するときは「SATA」にしなくてはなりません。
端子をみて区別がつかない時は、ハードディスクのラベルをみてみます。
「SATA」という表示がありますね。これで「SATA」ということがわかります。
ちなみにIDEは、SATAが登場する前の規格になります。最近のパソコンであれば、ほぼSATAかと思います。
SATAは下位互換があります
SATAのハードディスクをみると、SATAのほかに「SATA II」や「SATA III」もあります。
SATAには下位互換がありますので、バージョンを合わせなくても使うことができます。
AFTか非AFTか
ハードディスクには、「AFT」と「非AFT」のものがあります。ハードディスクを交換する際は、これも前のものと合わせておくと安心です。
たとえばHGST(Hitachi)のハードディスクでしたら、シリアルナンバーの下から4番目の文字をみると、「AFT」か「非AFT」かが分かります。
- 「E」ならAFT
- 「A」なら非AFT
シリアルナンバーは、「S/N」のあとに書かれています。
この写真の場合は、下から4番目の文字が「E」ですので「AFT」ですね。
その他のメーカーは、メーカーのサイト等でどちらのタイプかを確認することができます。
回転数
ハードディスクには、5400rpmや7200rpmといった「回転数」があります。回転数が大きいほど処理が速くなります。
回転数は、前のものと違っていてもOKですが、ノートパソコンの場合は注意が必要です。
回転数が大きいものは処理が速いかわりに、熱が発生しやすくなります。
ノートパソコンは構造上、排熱に強くない部分がありますので、できるだけ前のものと同じ回転数にしておいたほうが安心です。
容量・メーカー
ハードディスクの容量やメーカーは、前のものと違っていてもOKです。
たとえば、320Gを1TBにする・メーカーをHitachiからSeagate(シーゲート)にするといったことも可能です。
ハードディスクの探し方
実店舗の場合、家電専門店よりもパソコン専門店のほうが選択肢が多くあります。
ネットで探す場合は「○インチ ハードディスク」「ハードディスク バルク」「ハードディスク リテール」といったキーワードで探すとみつけやすくなります。
探すにあたって、次の用語を知っておくと便利です。
バルク品
もとはパソコンメーカー向けの商品だったのを、個人向けにバラ売りしているものです。価格が安いのが特長です。梱包は簡素で、説明書や付属品がつかないものがほとんどです。
リテール品
一般ユーザー向けに販売する正規品です。バルク品に比べて価格は高めになりますが、説明書や付属品もついています。
リファービッシュ品
初期不良などで返品された商品を、メーカーで再チェックして販売できると判断された商品です。価格は安め。
一般の中古品よりも状態はよいとされていますが、当たりはずれがあるものとして買うのがよいかと思います。
まとめ
今回の記事は、私がハードディスクを選ぶときに分からなかったことや、困ったことをまとめてみました。
こうした点を押さえておけば、初めての方でもハードディスクを選びやすくなるかと思います。交換を考えている方がいましたら、よかったら参考にしてみてくださいね。