2020年7月18日に、新作小説「はじまりはたぶん、ここ。」が発売になりました。
今作の執筆は、最初に原稿を手書きし、それをパソコンで仕上げました。
とにかくたくさんの文字を紙に書きますので、「書きやすい文房具」にはこだわりました。
特に重視したのは次の点。
- 書いていて疲れない
- ペンの滑りがいい
- 気楽にガシガシ使える
というわけで今回は、小説の執筆に便利だと感じた、書きやすい文房具を紹介します。
紙
オキナ プロジェクトペーパー A4
5ミリ方眼のレポートパッドです。1枚ずつ切り離せるタイプのものです。
方眼ですので、レポートパッドを縦にしても横にしても使うことができます。どの筆記用具でも書きやすく、長年愛用しています。
方眼の印刷が絶妙なのも気に入っているところで、濃すぎず薄すぎずの方眼でとても使いやすいです。
ペーパーのいちばん後ろには厚紙がついています。とてもしっかりとした厚紙で、レポートパッドを手に持って書いてもたわみません。
立ったまま書けるので、思いついたことをその場で書きたい時にも向いています。
ちなみに私は万年筆を使っていますが文句なしの使い心地です。とても書きやすいです。
コクヨ ノート キャンパスノート A4 50枚
「紙を選ぶ」時に軽視されがちなキャンパスノートですが、私はこれほどオールマイティに使える紙を知りません。
鉛筆、シャープペンシル、ペン、万年筆……などなど、どの筆記用具で書いてもストレスなく普通に使えちゃうのは、すごいことだと思います。
価格が手ごろなので、気楽にガシガシと使えるのもいいところです。
執筆の際には、主に次の用途に使っていました。
- アイデア出し~プロット
- ストーリーボード(絵コンテ)
30枚だとすぐに使い切ってしまうので、50枚にしました。
筆記用具
アイデア出しから執筆まで、すべて万年筆を使いました。ペンではなく万年筆を使った理由は、力を入れなくても文字が書けるからです。
日常では、SARASA(サラサ)やジェットストリームといった「滑りのいいペン」よく使っているのですが、万年筆はそれらのペンよりも楽に書けます。
特に小説のように文字をたくさん書くときには、最適な筆記用具かと思います。
Pilot 万年筆「Cocoon(コクーン)」
メインで使用したのは、Pilotの万年筆「Cocoon(コクーン)」です。やわらかな書き心地で、とても使いやすい万年筆です。
コクーンには細字(F)と中字(M)がありますが、細字のものを使っています。細字はプロジェクトペーパーにもキャンパスノートにも書きやすい太さです。
コクーンの仕様や使い心地についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
Pilot 万年筆「カクノ」
小説のアイデア出しや構成をする際は、Pilotの万年筆「カクノ」の細字を使っています。カクノは2本使っていて、1本には青系のインキ、もう1本には赤系のインキを入れています。
本体はプラスチック軸で、キズや汚れを気にせずにガシガシと使えます。
私が小説を書くときは、イラストやストーリーボード(絵コンテ)を描きながらイメージを固めていきます。そのときにカクノを使っています。
コクーンよりインキを多く入れられるのも便利なところです。
使用インキ
執筆には万年筆「Cocoon(コクーン)」1本と「カクノ」2本を使っています。
それぞれの万年筆には次のインキを入れて使っています。
色彩雫「松露(しょうろ)」
1本目のカクノに入れているインキです。
青系のインキですが、少し緑色が入っています。ほどよい明るさがあり、書いていて気持ちのいいインキです。今回の小説では、アイデア出しとストーリーボード(絵コンテ)に使いました。
色彩雫「山葡萄(やまぶどう)」
2本目のカクノに入れているインキです。
色は赤紫(あかむらさき)系で、まさに山ぶどうといった感じの色合いをしています。色としては強めですが、不思議な落ち着きと品(ひん)があります。
青系の松露や月夜とは大きく違う色だからか、使うと気分がガラッと変わります。アイデアに詰まった時や、表現に迷った時によく使います。
色彩雫「月夜(つきよ)」
コクーンに入れているインキです。
青系のインキですが、ほんのりと黄色成分があります。月明かりに照らされた夜空のような色をしたインキで、松露よりも少し落ち着いた雰囲気があります。
とても気に入っているインキです。主に文章を書くのに使っています。
まとめ
今回は小説の執筆に便利な、書きやすい文房具をお届けしました。万年筆とプロジェクトペーパー、万年筆とキャンパスノートの組み合わせは書きやすくてとてもいいですよ。
よかったら参考にしてみてください。