Affinity Designerは、放射状に広がるライン柄をかんたんにつくることができます。
放射状に広がるライン柄とはこのようなものです。
オブジェクトが放射状に広がっていくような模様ですね。
文字を重ねるなどすると、ユニークな雰囲気になります。
オブジェクトの色はもちろんのこと、数・幅・間隔など自由に変えることができますよ。
というわけで今回は、Affinity Designerで放射状に広がるライン柄をつくる方法をお届けします。
放射状に広がるライン柄のつくり方
まずは歯車を描いてみよう
1.左サイドにあるツールパネルから「歯車ツール」を選択します。
2.キャンバス上でドラッグしてみましょう。歯車が描けます。
Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦横の比が等しい歯車が描けます。
大きさはあとから自由に変更できますので、この段階ではアバウトな大きさでOKです。
3.歯車が描けたら、画面上部のヘッダーメニューをみてみましょう。
「歯数」「内径」「穴の半径」「歯サイズ」「ノッチサイズ」といった項目があります。
この部分を調整すると、歯車が放射状のライン柄に変わります。では、さっそくやってみましょう。
放射状にしてみよう
1.まずは「歯数」を変えてみましょう。ためしに「20」にしてみます。
すると、歯車の歯の数が20に増えます。
2.つづいて「穴の半径」を変えてみましょう。数字を小さくするほど、歯車の中の穴が小さくなります。
ここでは、穴の半径を「9%」にしてみました。
3.今度は「内径」を変えてみましょう。ここは「穴の半径」と同じ数値にします。
すると、歯車の中の部分がなくなり、ラインだけのオブジェクトになります。
今回の例でしたら「穴の半径」を9%にしたので、内径も同じ数値にします。
4.「歯のサイズ」は、オブジェクトの面積を変える項目です。数値を大きくするほど、それぞれのオブジェクトが太くなっていきます。
お好みに応じて調整してみてください。ここでは、51%にしてみました。
5.「ノッチサイズ」は、中心部を尖らせるかどうかの設定です。数値を大きくするほど、中心がシャープになっていきます。
ここもお好みに応じて調整してみてください。今回の例では42%にしてみました。
6.「放射状に広がるライン柄」のベースができました。
では、この形を使ってみましょう。
放射状に広がるライン柄を使ってみよう
放射状に広がるライン柄を使うときは、必要な部分だけを表示します。
たとえば、四角で囲んだ部分だけを表示すると
このように、放射状に広がるライン柄が表示されるわけですね。
この作業はクリッピングマスクを使って行います。
クリッピングマスクの使い方
1.左サイドにあるツールパネルから「長方形ツール」を選択します。
2.キャンバス上でドラッグすると長方形が描けます。描いた長方形を「放射状に広がるライン柄として表示したい部分」に重ねます。
四角形はどんな色でもOKですが、「中身を透明にして輪郭だけの四角形」にしておくと位置の確認がしやすくなります。
3.ここでレイヤーパネルをみてみましょう。次のような構成になっています。
4.「歯車のレイヤー」を「長方形のレイヤー」に重なるようにドラッグします。
すると、このように「長方形のレイヤー」の中に「歯車のレイヤー」が入ります
キャンバスをみてみましょう。放射状のライン柄が長方形の部分にだけ表示されています。
5.「長方形のレイヤー」をクリックして選択状態にすると、全体の移動や拡大縮小ができます。
6.好みの大きさになれば完成です。
何度でも編集・修正ができます
放射状に広がるライン柄は、何度でも修正・編集ができます。
1.レイヤーパネルで「長方形のレイヤー」を選択すると、全体の移動や拡大縮小ができます。
また、ヘッダーメニューの下で背景色や輪郭線の色を変更できます。
ここでは輪郭線をなし(透明)にしてみました。
2.レイヤーパネルで「歯車のレイヤー」をクリックして選択状態にすると、「放射状に広がるライン柄」を移動させたり、拡大縮小したりできます。
画面上部では「歯数」「内径」「穴の半径」「歯サイズ」「ノッチサイズ」の変更ができます。
色や輪郭線の設定もできます。
このようにあとから何度でも修正ができます。いろいろと試してみてください。
まとめ
今回は、Affinity Designerで放射状に広がるライン柄をつくる方法をお届けしました。色やサイズなど自由に変えられますので、いろいろと遊べるかと思います。よかったら参考にしてみてください。